歯周病が身体に与える影響について
Periodontal disease
骨粗鬆症の患者さんは、エストロゲンというホルモンんも分泌が低下することにとって、歯周病を引き起こす可能性が高くなります。これは、エストロゲンの分泌が少なくなると骨がもろくなっていくと共に、歯を支えている歯槽骨ももろくなるからです。また、歯周ポケット内で炎症を引き起こす物質が作られ、歯肉炎の進行は加速していきます。
歯周病が重度まで進行している人は、動脈硬化による心臓病を患う可能性が高くなってしまいます。歯周病菌は毛細血管から入り込み全身に回ってしまう危険性があります。これによって、心臓血管に菌が入り込む事でプラークを形成し、プラークによって血管が狭まっていくことで酸素の循環が悪くなり、結果として心筋梗塞になってしまうのです。
歯周病は糖尿病の合併症の1つと言われています。糖尿病の人を検査すると、糖尿病ではない人と比べて、歯肉炎や歯周炎であるケースが多いためです。また、歯周病になると糖尿病の症状が悪化してしまうというケースもあるため、歯周病と糖尿病には相互関係があると言えます。
※歯周病菌由来の毒素はインスリン抵抗性を増加させることで血糖値を上昇させるとも言われています。それによって糖尿病が悪化してしまう可能性があります。
最近の研究では認知症とも関わっていることが分かってきています。
参照:https://kompas.hosp.keio.ac.jp/contents/000062.html
歯周病にかかっていると、口の中の菌が歯ぐきから血管内に侵入し、脳まで流れ着いて、小さな脳出血を引き起こします。その結果、神経細胞がダメージを受けて脳血管性認知症を引き起こすと言われています。
さらに、歯周病がある方は口の中で慢性的な炎症が起こっています。それを放置しておくと、今度は全身に炎症が広がっています。アルツハイマー型認知症は脳の炎症でなので、歯周病の影響で炎症が増強され、進行してしまいます。
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